現代人はデジタル化社会のなかで、日々目を酷使する毎日を送っています。
目というのは非常にデリケートな器官で、内臓機能などに比べはるかに緻密で繊細です。
小さな器官のなかに膨大な数の毛細血管や細胞があり、健常な人であれば情報のうち大半のものを目から入手しています。
パソコンやスマホといった機器に接する時間だけでなく、過酷な労働状況により体の疲れから目にまで伝播している人も決して少なくありません。
そしてカラコンによるトラブルも増加しています。
カラコンは角膜に直接触れさせて乗せるため、どうしても角膜に傷がつきやすく、また扱いによっては細菌感染なども問題になっています。
もちろん、これは眼科で検査も受けずに乱用したりの場合ですが、放置して悪化すれば最悪の場合、失明に至るケースです。
それだけでなく、目にはいろいろな深刻な病気もあります。
緑内障や白内障などもそうですが、いずれも素人に判断することはできません。
目の大切さは今さら言うまでもないことですが、異変を感じたら即、眼科へ行くことが最善策です。
眼科に行かれたことはありますか?メガネやコンタクトの調整、眼の病気など様々な理由でいかれることもあると思います。
眼科で行われるものと言えば、視力が代表的ですが、それ以外にも眼底・視野・色覚・立体視・造影検査など多岐にわたります。
眼は第2の脳と言われるほど繊細な臓器で、その能力ははかり知れません。
たとえば右眼の視野が病気によりかなりかけていたとしても、左眼で見える範囲でそこを補うことができます。
片目ずつ確認すれば「あれ?」ということになりますが、失われた視野を修正する機能が眼や視野を扱っている脳に備わっています。
つまり、眼の異常、視覚の異常は自分では気が付かない、気が付いた時にはかなりの進行が疑われます。
そこで行われるのが眼科での各検査値です。
多角的にとらえられるこれらの結果は眼の状態を把握する大事なデーターです。
そして、瞳孔を開きまぶしい状態にするため嫌煙されがちな眼底検査。
ここで、内臓疾患が見つかることもあります。
眼科医は眼の奥にある血管の走行を診て高血圧だったり、糖尿病、動脈硬化などのリスクを把握することができるといわれています。
眼だけを診ている医師ではないのです。
機会があって受診することになったらただの眼医者だと思わずぜひこれらのことも伺ってみられると、ご自身の健康相談にのっていただけるかもしれません。
最終更新日:2023/5/11